経営語録

私が実践しようと心掛けてきたこと (赤﨑勇 H26年度ノーベル物理学賞を受賞者)

・夢(やりたいこと、目標)を持つ

・失敗を恐れない

・やろうと決めたことは、最後まで諦めない

・疑問(好奇心)を大事にする

・輪(仲間、友達)を広げる

(奮励努力あるところに道はひらける、致知、2015.9より)

株式会社サンパーク   行動指針

1.感激・感動する素直な心と感性を持つ。感激する心がなければ、人を感動させることは出来ない。

2.仕事を楽しめ。遊び心を忘れるな。自分が楽しめなければ、お客様を楽しませることは出来ない。

3.「出来ない」と言わない、言わせない。どうしたら出来るかを考える、それが仕事である。

4.昨日の常識は今日の非常識、今日の非常識は将来の常識となると心得よ。現状維持は退化の第一歩である。常に問題意識を持って自己革新し、果敢に挑戦せよ。

5.目標・計画・行動・実績・反省の一連のサイクルを習慣とせよ。目標を持たない行動は、羅針盤を持たない航海と同じである。

6.仕事に結果を出せ。そして数字で表現せよ。結果を出せなければ評価されないのは世の常である。

7.我々の行動の判断基準は損得よりも善悪が優先する。モラルや倫理を見失った企業は存在価値すらない。

8.右手にソロバン、左手にロマン。ロマンのないソロバン勘定はカネの奴隷、ソロバン勘定のないロマンは妄想である。

9.継続は力なり。我々の仕事は日々地道な努力を積み重ねることにある。繁盛店への道程に王道はない。

10.自分はこの世に生かされているという謙虚さと感謝の心を持つ。驕れる者は必ず衰退する。

「ABCD+Eの発想」
   

   小林陽太郎(富士ゼロックス会長)『致知』1994年5月号 特集「積極一貫」より


A「aspire」最初にに何か「したい」と思わなくてはならない。志が必要です。

B「believe」次に,自ら信じなければいけない。志を持つのはいいけれども,
「そんなこといったってうちはできませんよ」というのでは駄目。

C「commit」そして退路を断ってcomitしろということ。具体的に計画を作り、予算も人も配する。

D[do]後はやるしかないということ。

E[enjoy]仕事は楽しみながらやること。

成功のコツは二つある。それは、「コツ コツ」である。 鍵山秀三郎

 

己の一切を学問に捧げ、事業に傾け、仕事に没頭してこそ、はじめて異常(ふしぎ)の働きができる。

倫理研究所創始者 丸山敏雄

打つ手は無限       滝口長太郎・作

素晴らしい名画よりも とてもすてきな宝石よりも
もっともっと大切なものを 私は持っている。

どんな時でも どんな苦しい場合でも
愚痴を言わない 参ったと 泣きごとを言わない

何か方法はないだろうか 何か方法はあるはずだ
周囲を見回してみよう いろんな角度から 眺めてみよう
人の知恵も 借りてみよう

必ず何とかなるものである なぜなら打つ手は常に無限であるからだ。

 

滝口長太郎氏は、倫理法人会の生みの親、千葉県倫理法人会の初代会長。

極貧の中から身一つで海藻問屋を興し、やがて様々な会社を作り上げて大きな成功を収めた、千葉県を代表する立身伝中の実業家。

 

滝口長太郎氏に関するエピソード

 長太郎CCが経営難の時、滝口長太郎社長は、次の事をやった。

①ゴルフコース途中の売店をタダにした。

②お客様の車を洗車した。

③お客様の靴を磨いた。

それも、徹底的にやった。そうすると、それが話題を呼び3年で、経営難を立て直した。正に、打つ手は無限である。

 

私の願い  田中良雄 作

 

一隅を照らすもので私はありたい

私の受け持つ一隅が

どんなに小さいみじめな はかないものであっても

悪びれず ひるまず いつもほのかに 照らして行きたい

 

田中 良雄(たなか よしお、1890年1月24日 - 1964年10月7日)は、日本の実業家。住友本社常務理事。「人づくりに生涯を捧げた田中良雄」

 

会社が100年続く条件

2011年9月20日、四国銀行のお客様懇談会が城西会館であった。昨年、頭取に就任された野村直史氏の発案で始められたもので、今回は高知市南部と東部の支店と取引がある企業が対象であった。四国銀行高須グループ支店長の大倉啓司氏より招待状を頂いていたので、小田会長、汲田副社長と一緒に出席させていただいた。

野村頭取から四国銀行の経営方針の説明があり、その中で「会社が100年続く条件」の話があった。創業100年以上の老舗企業4,000社を対象にした帝国データバンクのアンケートによると、「家訓・社是・社訓」がある企業は78%にのぼり、その共通点を分析したところ、5つのキーワードが浮かび上がり、見事に「カキクケコ」になったそうだ。「カ=感謝、キ=勤勉、ク=工夫、ケ=倹約、コ=貢献」、この「カキクケコ」が、「会社が100年続く条件」というわけである。

経営方針の説明の後、懇親会があった。私の隣に座られたのは、中勝建設株式会社の中野忠勝社長であった。初対面であったので名刺を交換し、お話しを伺った。会社の創業は100年以上前で、創業以来守っていることは、何億円の仕事であろうと現金取引ということであった。

 

2010年4月15日,16日に高知市で「全国経済同友会セミナー」が開かれた。「国民総幸福量(CNH)をテーマに講演や討論会が開かれた。
高知県人は,想像力や思いやりは全国でもトップクラスであるが,自己満足の傾向がある。

ジグミ・ティンレイ ブータン首相が基調講演
ブータンでは国民の97%が幸せと感じている。幸福だが52%,とても幸福だが45%。

ヒゲタ醤油社長 浜口敏行
個人の幸福を増進させるわのに必要な要素
①経済成長による所得増加
②経済的安定性
③社会の公平さ
④仕事を通しての価値創造の可能性
⑤自由,モチベーション,イノベーションのできる環境
⑥社会貢献


医療法人グループ会長 田辺親男
精神神経免疫学では,ストレス,不安,孤独が一定期間続くと,免疫力抑制と不幸せ感が起こる。
明るい気持ち,陽性感情は免疫機能に好ましい効果がある。家族,友人と良好な関係を保つと免疫力,幸せ感が上がる。
非貨幣的なものに価値を置く企業文化を作っていく必要がある

ブータン王国首相顧問 ペマ・ギャルポ
現在は過去の行いの結果であり,未来は今何をしているかによって予測できる。


走った距離(努力)は裏切らない 野口みずき(アテネオリンピック金メダリスト)

練習は嘘をつかない 努力は天才に勝る

練習は裏切らない. 努力は嘘をつかない


■好きなことを仕事にする時代 測量2010.3 須田久美子
 人の幸せとは,「人に愛されること」「人に褒められること」「人の役に立つこと」「人に必要とされること」。後の3つは仕事で得られるもの。

■「日本企業が弱体化した理由」 シンクタンク・ソフィアバンク代表 田坂広志 日経ビジネス特別編集版2010.3.29
市場は「企業中心市場」から「顧客中心市場」へと急速に変化
企業が伸びるかどうかを見極める簡単なクイズは「あなたのお客様のニーズは何ですか?」
ニーズに関連する異業種企業が手を結ぶとニーズがニーズを呼び市場が急速に拡大する。

5つの見えない資本
 ①知識資本ナレッジキャピタル
 ②関係資本 リレーションキャピタル
 ③信頼資本 トラストキャピタル
 ④評判資本 ブランドキャピタル
 ⑤文化資本 カルチャキャピタル

日本企業が弱体化した理由は,金融資本主義の肥大化で,経営者が長期的視野を失った。目に見えない資本を軽視するようになった。

異業種連合が成功する条件
 ①1業種1社で総勢20社が最適
 ②リーダーシップ。合議制では戦略が働かない。

■経営は先手 早稲田大学教授 内田和成 
経営者には先手を打つ勇気と3つのスピードが不可欠
将来は予測するものではなく,自ら作り出すもの

■父の教えを思い出して アグネス・チャン
迷ったときは,一番難しい道を選びなさい。難しいほど達成感が大きいし,得ることが多い。
いじめる人,嫌いな人がいれば,その人の幸せを祈りなさい。


■意思あるところに道は開かれる (安岡彰一,高知工業高校機械科S36年卒)
「どうも能力がなくてね。なかなかできないのだ」という人は,能力がないというよりは「意思がない」ということのほうが当たっている。
能力があっても,財力があっても,知力があっても意思がなければ何事も起こらないし,何の結果も出てこない。
(高知工業高校会報2010.2,No.49より)


■「考える力」と「正しい形」が勝利への道,基本にあり 塚原千恵子(日本女子体操監督)
本来持っている力を結果に結びつけるには,必要なことが2つある。1つは「考える」人になること。2つは「正しい形」を徹底的に覚えること。


■社長の役割(清野茂次) インフラコンサルタント物語-土木技術者として生きた50年-
改革を忘れた会社は衰退の道を歩む
社長は常に先頭に立って前進しなければならないが,前進しすぎると支えている役員や社員との間に距離ができてしまう。
社長の強いリーダーシップは会社の発展に重要。しかし,その程度が強すぎると他の役員や社員は社長の命じるままに動き,受け身の人間になってしまう。
社長は会社の基本を示し,それを受けてそれぞれの役割を分担して,役員,社員は自分で考え,自分のことを具体化する。それを全員が主体性と自律性をもって働くことが理想である。
最も残念に思っていることは,設計技術が標準化され,マニュアル化したことである。コンサルタントはマニュアル技術者になってはならない。常に自分で考え,最善の成果を納品することが最大の営業であり,会社の発展に繋がる。
多くの社員は毎日の仕事を消化することに追われ,外注を主体として業務処理をする体質に変わっていった。

■ブレーンストーミングの3原則
①出てきた意見を批判しない。
②出した案を詳細に説明しない。
③人の意見に乗っかるのは自由。
自由なアイデアの創出を妨げないこと。

■技術は進化するもの
固定的な考え方で技術は捉えるものではない。
基準やマニュアルを安易に使うのではなく,いくつかの方法を考え,それらを使って良いという技術的判断ができて初めて使うことにすべき。

技術者は何事にも最善を尽くすこと。悔いを残さないようにやり遂げるということで,自らその事象に対峙し,どこに問題の所在があるかを見つけ,それをどのように改善していかということに最善を尽くすことが大切である。


■投資はゼロサムゲーム。誰もが勝つことはできない。必ず負ける人がいる。

■インフレは債務の価値を減じるが,デフレ下では債務の価値が高まり,人々は真綿で絞められるような気持ちになる。

■信頼されていない者が如何に説明しても実を結ばない。信頼されていないところに「対話」は成り立たない。

■相手の目線に合わせた説明「具体化」「簡素化」「非専門化」の努力が必要。

■サムシング・グレイト
遺伝子工学の世界的権威である村上和雄氏(筑波大学名誉教授)が提唱。
人間は60兆個の細胞からできている。1個の細胞には30億の文字で書かれた遺伝子情報が組み込まれている。
サムシンググレイトとは,何かよくわからない偉大なもの。宇宙を作り,生命を作り出した大きな存在。神。

私の経験
・野球に興味を持っている人は,選手の出身校,年齢,過去の成績など驚くほどの情報を記憶している。記憶しようとしなくても自然に憶える。ところが,学校の勉強は,ノートをとってもすぐに忘れて思い出すことができない。
・サバに一度あたると,サバを食べられなくなる。見ただけでも蕁麻疹が出る。体の細胞が記憶しているからだろう。

■東関部屋の「十の心」  
「みのもんたの朝ズバ」で,東関部屋の「十の心」が紹介されていました。
一、おはよう という 親愛の心
一、はい という   素直な心
一、すみません という 反省の心
一、どうぞ という  謙虚の心
一、私がします という 奉仕の心
一、ありがとう という 感謝の心
一、おかげさまで という 謙虚な心
一、お疲れさん という 労わりの心
一、なにくそ という 忍耐の心
一、嘘をつくな という 正直な心
東関部屋の大五郎親方(元・高見山関)が今日6月16日に65歳となられたので,昨日付けで日本相撲協会を定年退職されたそうです。東関部屋では稽古の最後に全力士が「十の心」を唱和しているするそうです。
私は,来年には還暦を迎えます。家族に還暦を祝ってもらおうと密かに思っています。そのときまで,この「十の心」を暗唱できるようにしておき,家族にプレゼントすることにしよう。


■中国人と日本人
時計が日本に入ってきたのもチャイナへ入ったのもほぼ同じ時期。向こうは皇帝以下,「ああ,えらい立派なモノやなあ」といって部屋に飾って眺めた。日本人は直ちに分解して,一体どんな仕掛けで動いているのかと研究した。しかも当時は「明け六」とか「暮れ六」とか日本独自の時刻があったから,それに合わせて和時計を作っている。


■国立国語研究所 分類語彙表
○○させていただきます⇒正しくは⇒○○致します
○○をやらせていただきます⇒正しくは⇒○○致します
お礼を申し上げます⇒正しくは⇒御礼申し上げます
お詫びを申し上げます⇒正しくは⇒お詫び致します

■PDCAサイクルとPDCサイクル
 Plan(計画),Do(実行),Check(評価),Act(改善) :アメリカ人は4が好き
 P(計画する),D(商談する),C(振り返り改善する):日本人には3つの方が分かり易い
 
 ・1日,1週間,1ヶ月,1年,3年,5年,10年単位でサイクルを回す
 ・まずは小さく始めること。小さなサイクルで回す。
 ・業務毎に,アポイント毎にサイクルを回す。
 ・必ず書くこと。書かないと振り返れない


■教学相長ず(きょうがくあいちょうず)  教えることは学ぶこと


■出る釘は打たれても,出過ぎた釘は打たれない(土光敏夫)

■現場に行かないとわからない。抽象的に考えたことは上手くいかない。(緒方貞子)

■すぐ周辺の人々を大事にすること(マザーテレサ)


■「土木」の由来
 中国の古典「淮南子(えなんじ)」に築土構木という言葉が出てくる。民のために土を築き,木を組んで構造物や橋を造り,人々の暮らしを整えるの意味であり,その仕事を聖人が行ったと記されている。(週刊文春「立ち話」2001.1.27号より


■古市公威(ふるいちこうい) 2009.1.3日経ビジネス新春第1号(2009年1月5日) 編集後記に古市公威のことが書かれていた。
古市公威は,工科大学(東大工学部)の初代学長で土木学会の初代会長。暗い年の瀬であったので少し元気の出そうな逸話として取り上げたとのこと。
文部省の最初の留学生となってフランスへ渡ると,寝食を忘れて猛勉強をしたそうです。下宿先の女主人が体調を心配して声をかけると,彼はこう答えました。「僕が一日休むと,日本が一日遅れますから」


■地域経済を守る 2009年1月1日高知新聞より

 地域経済を守るには,人を育て,各地域の独自の核は何なのかを見つめて,それを売り物にするしかない。 岩井克人(東大教授)

■中曽根康弘語録
荒天の時には風に向かえ-海軍の操艦の要諦-
指導者には「目測力,結合力,説得力,国際力」という四つの能力が重要 
 目測力とは世の動き,歴史観
 結合力とは,良い人材を集めて適材適所に配し,お金と情報を集める力
 国際力とは外交力


■笑いの医学的効用(日本笑い学会副会長 昇 幹夫)
なんばグランド花月でガン患者達が大笑いを3時間楽しんだ。お笑いを聞く前と後で血液検査を比較すると,ガンをやっつける役目のナチュラル・キラー細胞(NK細胞,リンパ球に1割含まれる)が活性化し,全員が正常値になった。
NK細胞を活性化させ,免疫力を高めるには,①笑うこと,②泣くこと,③人に話を聞いてもらうこと,④お化粧をすること,⑤楽しく歌うこと

■適者生存
 与えられた状況に適応して,自らを進化させた者のみが生き延びることができる。 (進化論,チャールズ・ダーウィン)

■内村鑑三が選ぶ代表的日本人
日蓮上人,中江藤樹(とうじゅ),上杉鷹山(ようざん),二宮尊徳,西郷隆盛

■宗教と倫理の違い
宗教者がめざす理想の国は「あの世(天)」,倫理がめざすのは「この世(大地)」

■石田梅岩(ばいがん)の教え
第一に倹約をし,第二に家業に精を出し,第三に忠孝に励むこと
無心の心を持って天地自然との一致を図り,現実の世に於いて自分に与えられた場所で,ひたすら人のために尽くすこと

■人生の生活態度 (上廣栄治)
①積極的に生きる
②和して生きる
③人のために生きる
④折り目正しく生きる
⑤楽天的に生きる
次の風が吹いてきたときにはどう対処したらよいか頭の中で想定して怠りなく準備をすること。

■ユダヤ人の考え方
多くの人が見逃している場所をビジネスにする
あそこで売れていない物がある,どうすれば売れるのか
ここには誰も見向きしない物がある,どうすれば振り向いてもらえるのか
どうして失敗したのか,どうすれば成功するのか

■豊田綱領 (豊田佐値吉の遺訓)
1.上下一致,至誠業務に服し,産業報国の実を挙ぐべし。
1.研究と創造に心を致し,常に時流に先んずべし
1.華美を戒め,質実剛健足るべし
1.温情友愛の精神を発揮し,家庭的美風を作興すべし
1.神仏を尊敬し,報恩感謝の生活を為すべし


■実業家として成功する三要素
①目標立て,戦略を立てる
②それを実行する行動力
③それをやり遂げる情熱
困難にぶつかったときにクリエイティブルなアイディアを出せること。これが成功と失敗の分かれ目

■幸せになる3つの鍵
①自分が誰かを知ること
②自分の好きなことを追いかけること
③自分と周りの人を愛して愛されること

■パートナーシップを成功させる五原則
①問題があればその場で話をすること。その日のうちに解決すること。
②何かを決めるときには,二人の百パーセントの合意で決めること。
③お互いの存在を自分の人生での奇跡として扱い,感謝すること。(60億分の1の出会い
④自分の幸せに責任を持つこと(人は自分しか幸せにできない,相手に頼らない)
⑤夫婦は運命共同体であることを認識すること