自分は自分の人生のたった一人の営業マン

 

朝倉千恵子(新規開拓社長) 『致知』2005年4月号 特集「極める」より


「地獄の特訓」で知られる社員教育研究所の営業マンとしてトップセールスを記録し、現在、新規開拓社長。  


最終的に私は「営業に商品は関係ない」というのが持論です。
AさんとBさんがいて、同じ商品を売りながらも結果が違う。それは明らかに人、人間力の問題です。だから、売れる人は商品が変わっても売れるし、売れない人は何を売っても売れないと思います。
お客様は人間的な魅力がない限り、絶対にまた会いたいとは思ってくださらない。だから、まずはまた会いたいと思われる自分になろうと努力することが大切ですね。
人生も同じで、この女性とまた会いたいと思われるか、もう会いたくないと思われるか。
そういう意味では、私たちは 自分の人生のたった一人の営業マンです。
だからどんな人も「私は人と接することが苦手」と決めつけないで、行動を起こしてほしいですね。
人間は失敗から学び成長していきますから、悩むよりまず行動です。大体悩んでいる時って行動が止まっています。うまくいかない時ほど、行動を二倍、三倍にしないといけません。
先日父から、「千恵子、順境の時は学べへんぞ。ええ商売も悪くなる。逆境の時こそ、もがいて多くを学ぶんや。『天才とは努力の別名なり』っていうけど、絶えず次を目指して頑張りや」と言われましたが、私も同じ思いです。